そんなに卑屈にならないで

どうでもいい話です。覚悟してお読みください。


地下鉄梅田駅のトイレの入り口で目が止まった。男女マークのイラスト表示である。肩の位置がおかしい。上がりすぎている。呼吸器が弱っている人の位置である。

運動会で走った後に、ひざに手をついてぜいぜい言っているような場合に生じる肩の位置であるといえばご理解ただけるであろうか。

なぜ呼吸器疾患体型がトイレの表示のデザインになるのか。見直した。違った。これは頭を下げているイラストらしい。

なぜだ。なぜあなたが頭を下げる必要があるのだ。あなたはただ「右の入り口が男性ですよ」ということを告げてさえいればいいんだ。

反対側の壁に非常口があった。

わかりやすい。上半分が隠れているがそこには矢印が書いてある。矢印の方に非常口があるから、走って逃げろ。はい。非常時には危なくない程度に走って逃げます。全身からのメッセージを確かに受け取りました。

トイレに戻ろう。なぜあなたに頭を下げられなければいけないのか。何が言いたいんだ。地下鉄の本来業務は正確に目的地まで運行することが本義であろう。トイレは別にお店ではない。使用料は払っていない。利用者の危機を救うサービスである。おまけである。だから「いらっしゃいませ」も「ありがとうござました」も発生しない。私はあなたが頭を下げて発するメッセージがわからない。

何故頭を下げるのだ、地下鉄のトイレよ。あなたはただそこにいるだけでいいのだ。排水口が詰まっておらず、紙がなくなってさえいなければ、それで十分じゃないか。頭を上げてくれ。私はあなたに何度も救われた。お礼を言うのはこちらの方だ。あなたはただ清潔に凛としてそこにいてくれさえすればいい。

顔を上げろ。前を向け。ともに生きよう。また会いに行くよ。きれいになったね。

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