観劇記 「青い空の真下で」劇団Ｇフォレスタ
再演で今、阪神大震災後の仮設で引き起こされる人間模様の群像劇です。震災後20年経っています。作・演出の丸尾君、この数年東北を歩いています。被災地域の方々の言葉に耳を傾けながら。
だから、これは20年前の物語だけれども、きっと今東北で現在進行中の物語です。
とも関西人の作る芝居ですから、単に悲劇を描きません。ネタバレになるので書けませんが、せつなくてたまらないエンディングに向かいます。
そこに向かう仮設住宅の住人達のエピソードの数々は実は実話に基づいています。大半は笑えます。
丸尾君が大学や声優学校の講師などもしているからか、若いお客さんも目立ちました。阪神大震災の時には幼児だったか、もしかしたら生まれてなかったかもしれない年代です。
役者たちがつむぎだす物語は彼ら彼女たちに十分に届いていたようです。再再演です。過去の上演も観ているので私が号泣することはなかったのですが（無理やり泣かせようとする演出・本ではありませんし）たくさんのすすり泣く声が聞こえてくる金曜日夜の部でした。
震災物の芝居はお客さんが入らないそうです。洋館ミステリー劇場シリーズでは、発売即完売を続けるＧフォレスタさんですが、今回の公演に関してはまだ少し席は余っているらしいです。
見て損はない作品に仕上がっています。前回前々回上演のおぼろげな印象と比べても、今回が最高の内容に仕上がっています。
ちなみに出演する女優さんのうち三人は私の整体を受けている方々です。だからよいしょするわけではありません。ほんとにいい作品だったから多くの人に観てもらいたいなと思いました。
神戸新開地アートビレッジで27日土曜〜28日日曜日まで。
詳しくはＧフォレスタＷＥＢサイトでどうぞ。
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