どうやって食べればいいの??

どうでもいい話です。覚悟してお読みください。


12日の京都教室で、先週にハンガリー旅行に行って来られたMさんが

「先生、フォアグラはお好きですか?」

と聞いてきた。好きも何も食べたことないんだからわからない。

なんでも、ハンガリーと言う国は、フランスに次いでフォアグラの生産量が世界二位とかで、いたるところで売っているらしい。

「では一缶どうぞ」

何の意図もなくありのままに

「なぜか今日明日わが一族は、大学で家を出た娘も帰っており、明日には息子も彼女を連れて帰ってくることになっておりますので、じいちゃん含め総勢7名、人生はじめて食したるフォアグラなる珍味、薄造りにしてみなで分け分けして今生の名残とさせていただきますわ」

とお答えしたところ、「それはいけません」ともう一缶ついてきた。

かかるフォアグラ殿をどのように食卓にお迎えすればいいものか見当もつかない。思い返せば小学校の5年生での「学校の体育館に雑魚寝し、校庭で飯盒炊爨する夏休みの行事」のおり、それぞれの班でおかずを相談して買い求めてくるということになっており、そのおり、これまた名前は聞いたことがあるが食べたことのない「コンビーフ」なるものを班一同の相談の結果買ってきたことがあった。

くるくると缶を開けると、油にまみれた鉛筆削り器(ぐるぐるハンドルをまわすやつ)の削りかすのようなお肉らしくものが角を丸めた四角形で入っていた。食べ方が分からないので、そのまま食べてすこぶるまずかった。その記憶がよぎる。

なので、かかる人生における汚点をこれ以上増やさないために家内にすぐにメールを入れた。「フォアグラノ缶詰入手セリ」すぐに返事のメールがが返ってきた。

「すごーい、でもどうやって食べたらいいの?」
わが一族はすこぶる庶民であることを自覚した。