親父と息子 〇〇をくみかわす

他家の方々にはどうでもいい話です。覚悟してお読みください。


「息子が成長して、酒を酌み交わすのが楽しみですね」と若いパパは嬉しそうに語った。


なんてセリフが小説に出てきたり、ドラマの場面で出てきたりする。


息子はいるが、そんなこと一回も思ったことがない。肉親の情がないからではない、当方がまったくアルコール虚弱体質だからである。結婚式の三々九度はさすがに「口を付けたふりをする」なんてのは嫌だったのでちゃんと飲んだが、披露宴では頭痛がした。ははは。


成人した息子と酒を酌み交わし、最初のビール一杯でおやじはひっくり返り、ヒーヒー言っているのを息子に介抱されるという場面がどう考えても「息子の成長を感じる」感慨深い場面であるはずがない。


しかし、いい。最近は違う酌み交わしを見つけた。ははは。全国で息子と酒を酌み交わせるおやじは多かろう。しかし、この「汲みかわし」ができるおやじはまだまだ少数であろう。


長男は声をかけた時、とりあえず都合さえ合えば、水害の後片付け救援などにともに出動する。親子して、同じ床下の泥を汲みかわすのである。今回の丹波救援55名でも、親子で参加はごく少数である。また成人した息子となるとわが一族だけである(たぶん)


成人した家を出た息子と被災地で会い、一つ屋根の下で、一つ床の下で泥を汲みかわす親子。いいなあ。(今回は整体組だったので泥は酌み交わしてないけど。スコップで奮闘する息子は見た)