弓道部はなぜはかま姿で電車に乗るのか?

ほんとに、どうでもいい話です。覚悟して読んでください。



関西以外はどうか知らない。筆者の見聞する限り関西の学生武道系クラブで(他のスポーツも含めて)唯一弓道部だけが試合当日のユニフォーム姿で電車に乗っている。


空手着も柔道着も少林寺拳法部も剣道部も道着姿では電車に乗らない。もちろん相撲部がまわし姿で電車に乗ったのを見たこともない。


道着に黒ばかまと言えば合気道部もほぼ同じコーディネートであるが、電車にで目にするのは袋に入った弓を持った弓道部員のみである。ハカマ姿を多くの人に見て欲しいという欲求のある人間は合気道部にはおらず、弓道部にだけ多く集まると考えるのは不合理である。ということは、弓道部には構造的な必然性があると考える方が合理的である。


道着で電車に乗ってくるのは弓道部ばかりである。


なぜだ、見るたびにそう思った。が真剣に追及することなく、すぐに忘れた。


本日たまたま道着姿でなく弓を持つ私服の青年を見た。一人だったので単なる愛好者が個人的に練習行った帰りだったかもしれない。しかし、個人で私服、クラブらしき場合は道着集団という差が表題の謎をとく鍵になるかもしれない。


以下は裏をとっていない筆者の推理である。


大方の学生スポーツ室内競技は大会があり、そして柔道剣道空手少林寺などことごとく体育館があれば大会ができる。体育館はロッカー室とかにもスペースがあるから着替え問題は発生しない。弓道部はこの仲間に入れてもらえない。


弓道とやっていることはほぼ同じであるアーチェリーは、屋外スポーツである。だから思い出すとオリンピックのアーチェリー競技では観客席があった。


そういう視点でみると弓道場というのは実に不思議な空間である。半屋内、反屋外という不思議な空間が弓道場である。


矢を射る所は、屋根の下である。板敷の床の上である。そして、的のあるところにも屋根がかかっている。そして、その間は、屋外である。野天である。


弓道というのは、縁側ですいかのたねをぷっとふいて、戸の開いた農機具に入れるような施設環境である。(あくまでも施設環境の話 弓道の本質ではない)


このような施設は弓道以外には使い道がない。もちろん弓道場なんだから弓道に適していればいい。しかし、多くの公的施設は「いろいろな使い方ができて、いろいろな人が使える」という施設であるので、弓道以外は使いようがないという弓道場に広いスペースは割かれない。


大阪のなみはやドームなんて、夏はシンクロもできるプールで、冬はフィギュアスケートができるスケートリンクになる。しかし、弓道場が、弓道に使っていない時にはゲートボール場になるという話は聞いたことがない。キャンプ場と両立しているという話も聞いたことがない。


まれに完全に屋内というものもあるようだけど、Yahooで検索した画像で見る限りは、天井の低い、狭い密閉空間という感じである。ボーリングならレーン、水泳ならコース数にあたる一度に打てる人の数、的の数が少ないようである。


ボーリング場のような巨大な弓道場というのはないのである。そういう弓道場のどれかを使って大会をするのであろう。


こんな最小限の屋根しかついていない施設であるからには、着替えに使えるスペースというのもおそらく最小限であろう。にもかかわらず、学生大会ともなれば連盟加入のすべての大学がその弓道場に集中するのである。予選ではばらけるということあるかもしれないけど。


子供が空手をしていた頃など、大きい大会なら体育館に六面ぐらいのコートをとってやっていた記憶がある。観客席を荷物置き場に出たり入ったりしていた。


しかし、弓道場には観客に見せるという姿勢は微塵もない。だいたい普段は弓矢が飛び交うところなんだから危なくってつくれない。弓道場には観客の立ちいるスペース、応援席などない。したがって荷物はほぼ持ってくるなよ邪魔だから、という状況なのだと推察する。


以上、


1. 弓道場はちょこっとしか屋根がない(屋内部分がない)
2. ゆえに弓道場はロッカールームや更衣室がないか広くない
3. しかも弓道場には観客席がない
4. 広い広い庭の部分は弓矢が飛び交うので荷物はおけない
5. 休憩もできない
6. 故に弓道部員は手荷物は少なくせよという義務が課せられる
7. だから着替えなども持ち込めない


以上の理由で持って、学生弓道部員は、自宅またはアパートから弓道着に身を包み、最低限の荷物のみを持ち、試合会場に向かうが真相である。(のか)


真相は、たんなる関西学生弓道界の流行り、だけだったりして。


・・・・・・・・・・・・・・・・

【津田啓史の関東特別セミナー】

関東で開催!9月20日21日
コミュニケーションスポットで実践する進化体操ととろける整体二日間セミナー
http://ameblo.jp/itakunaiseitai/entry-11905462732.html